総評:ファーストステップ部門審査にあたって(第2回印西国際音楽コンクール)

全員が初めてのコンクール体験とのことで、勇気を出して応募してくださりありがとうございました!

ファーストステップ部門は今回新設の部門ということで、印西音楽協会としても初の試みでどうなるかと心配していましたが、
出場者のみなさん揃って本当に立派な演奏で臨まれていて、とても嬉しく思いながら聴かせていただきました。
録音・練習等の演奏環境を整えてくださった保護者の皆さま、ご指導くださった講師の皆さまにも心より感謝申し上げます。

演奏につきましては、みなさんが音楽と正面から向き合っていることがひしひしと伝わってきました。
きっと次にチャレンジされる「ヤングアーティスト部門」では、さらに細かいテクニック、さらに深い表現力が求められますので、よりいっそう自分の演奏をみがいてほしいと思います。

そのためには、普段から曲のイメージを明確に持ち、自分の音をよくきいて練習することをおすすめします。
「自分がイメージした音に近づいているかな」「今の演奏はどうだったかな」など、つねに自分の演奏を振り返って練習していくと、だんだん理想の音が出るようになっていきます。

演奏動画についてですが、全員がお家やレッスン会場での録画か、発表会のときの動画を送ってくださいました。
発表会のときの動画は、うまく弾けたところもたくさんあると思いますが、本番の一度しかチャンスがないのでミスタッチも指の転びもそのままになってしまいます。
本番であまりにミスが多くなってしまった場合は、審査の点数にひびいてしまうのでお家で撮り直すことも選択肢に入れてみてください。

このたびは若く才能のある演奏に出会えて大変うれしかったです。
ヤングアーティスト部門でみなさんの演奏を聴ける日を楽しみにしています!

第2回印西国際音楽コンクール
ファーストステップ部門審査担当
印西音楽協会[IMA]理事
田中 愛実